2017年07月18日

受験生は夏に何を制するのか

小学部主任の沖哲弥です。

「夏を制する者は受験を制する」というのは、受験業界の宣伝だという声もあるようですが、そんなことはありません。本当に、夏を制する者は受験を制します。大切なのは、「夏を制する」とは具体的に何を指すのかです。夏には制しなくてはいけない何かがあるのですが、それが何かをこれから明らかにしましょう。

受検生にとって本当に大切な学習は、9月から始まる過去問演習です。そして、過去問演習に取り組むためには、これまで習ってきた学習範囲をすべて完全にしておく必要があります。ところが、小学生にしろ中学生にしろこれまで学んできた学習内容が何の穴もなく完璧ですという生徒はほとんどいません。自信のない単元や不得意なまま放置している分野などがあるはずです。時間に余裕のある夏休みを使って、これをなくす。つまり、夏に制しなくてはいけないこととは、学習の穴をすべて埋め尽くすことなのです。そして、これまでの学習内容を完全に理解するのです。これは弱点克服だとか苦手分野の克服という表現で語る人もいますが同じことです。

これができないまま、9月を迎えるとどうなるか。周りの受験生が過去問演習を通じて本番力が高まっていくなか、基礎学習項目を固めることに時間を費やされます。地面に空いた穴を下を向いて埋める作業をしている君の横で、ライバルが上に上にと応用力を積み上げていくのです。やっと地面が平らかになって上を向いた君の目に映るのは、ライバルたちが高く積み上げた応用力の塔の数々です。それでも心が屈することなく地道に積み上げていく気力を持ち続けられるなら、そこから頑張りましょう。しかし、もう追いつかないと、心のどこかであきらめの気持ちが生まれる人が多いでしょう。

絶対にそうならないためにも、夏休み中のとある6日間を不得意単元克服週間と決めるなどして、基礎学習内容を完全に理解しましょう。

さあ、夏学期が始まります。ひたむきに学びましょう!