最後までやりきることの大切さ

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執筆者

實方 友輝

最難関都立高校対策指導統括責任者兼国語科教務主任

最近の高校受験(受検)事情

E-style錦糸町校・巣鴨校中学部主任の實方です。

巣鴨校開校説明会が始まりました。多くの方にご参加いただいております。当塾にご興味をもっていただき、お越しいただけること、有難い限りです。11月・12月は毎週土曜日に実施しています。ぜひいらしていただき、我々の思いをお聞きください。

E-style巣鴨校の内部の様子

E-style巣鴨校の担当者紹介

 

さて、本日は「最近思うこと」をつらつらと述べたいと思います。少々お付き合いください。各都道府県の平成30年度公立高校入試概要が出始めました。多くの都道府県が受験生大幅減に伴う、募集枠の削減を実施しています。東京都も他都道府県と同様、減少しています。平成29年度と比較すると以下のようになっています。

 

学校数173校→172校、学級数1087校→1073校、募集人員42465人→41935人(△530人)※太字が30年度、全日制課程のみ

 

公立中学校卒業予定者が約850人減少するためであろうかと思います。しかし一方で、進学指導重点校の倍率は高い数値を維持しています。本年度も変化がないことが予想されます。

募集人員が減少しているにもかかわらず、日比谷・西・戸山などの進学指導重点校の倍率が上昇するのは疑問ですよね。それはやはり大学入試制度改革の影響を受けているのだと考えられます。端的に申し上げると、たとえ不合格であっても、3年後の大学受験状況は不透明だから私立附属校に行けばいい、だから都立は実力相応というよりも1つ上をチャレンジしてみようというご家庭が多くなってきている気がします。もちろん挑戦をするわけですからこの考え方に大賛成です。しかしその反面、附属校が存在することの安心感から、学習に対する意欲が減退してしまう生徒がいるのも事実です。3教科ばかり学習をしていて理社の学習を疎かにしてしまう、過去問も私立しか解かない……。そういう生徒は都立まで受検する、都立第一志望だなどと言っていても最終的には私立附属受験が終わったらそこで受験終了というパターンが多い気がします。まあ、高校生になるだけならそれでもいいのかなと個人的には思いますが、高校入試の存在意義を信念をもって伝えていきたいと思っています。

 

高校入試は初めて自分で自分の人生を決定する機会

以前のブログでも記述しましたが、高校入試は多くの受験生にとって初めて自分で自分の人生を決定する機会です。そこで「初志貫徹」の精神を育むことは非常に大切だと考えます。一度やると決めたことは最後までやり抜く、中途半端に終わらせない、なんてことは当たり前のように聞こえますがそれができない大人はたくさんいます。(私は始めたら最後までやり遂げますよ、その代わりできないことには手を出さない、やると言わないですが。当分ダイエットはやりません)

その癖がつかぬよう、選択したことはやり遂げる、そのための努力を怠らないことをまずもって体感してほしいと思っています。だからこそ、受検(験)すると決めた学校に関しては必ず受検(験)し、全部合格をとり、そこから選択して決めるぐらいの気概をもって臨んでほしいです。

受検(験)が近づくにつれて不安も大きくなってくる今日この頃かと思います。今やっていることはきっと間違っていません。目の前のことを信じて疑わず全力で取り組むことが今できる最大の努力です。最後の最後まで諦めない、手を抜かない。もちろん調整は必要ですが。軸をぶらさず、最後まで走り切ってほしいと思います。その先にきっと良いことがあると信じて。

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