E-styleは夏期講習中

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執筆者

山敷 淳史

巣鴨校校長・小石川中等教育学校専門担当

夏期講習で成長することは受検生にとって絶対必要なことですが、

なかには「夏期講習がなかったら成長できなかったかもしれない」という生徒もいます。

 

プロ野球には、「中継ぎピッチャー」という存在がいます。試合の最初から投げ始める先発ピッチャーの後をついで投げるピッチャーのことです。彼らは試合ごとに投げる球数は少ないですが、毎日試合に出ることもあります。チームが勝利したときマウンドにいないことがほとんどで、大変なわりには目立ちにくい存在です。しかしなかには、「自分は中継ぎピッチャーのほうが向いている」と言い切る選手もいます。

 

「先発ピッチャーだと、一度失敗したらとりもどせるのは1週間後の試合だ。そのあいだ悩み続けないといけないし、それはつらい。しかし中継ぎなら、次の日には失敗をとりもどせる。だからがんばれる。」

というのが、その理由だそうです。

 

夏期講習というのは、中継ぎピッチャータイプが大きく成長できます。普段の授業は、1週間に1度試合に出る先発ピッチャータイプに似ています。きちんと準備をして、その試合で活躍することが、先発ピッチャーに求められます。もし失敗したら、次の週までにきちんと準備(宿題)をします。そういう学習に向いている人もいます。

 

しかし夏期講習中は、その日の失敗は翌日とりもどせます。なぜなら数日間連続して授業を受け続けるからです。また、連続して成長し続けることもできます。

 

小学生の多くは、中継ぎタイプです。時間の流れ方が大人とは違うので、「1週間単位」の学習だと気持ちが作りにくいのかもしれません。

 

巣鴨校では「1日単位の成長」を、みんなに見えるようにしています。クラスで一番成長した生徒を表彰し、その表彰状を掲示板に貼っています。教室の掲示板も、半分ぐらい埋まりました。夏期講習もちょうど半分が終わろうとしています。この掲示板では足りないぐらいの成長を期待しています。

 

がんばろう、受検生たち。

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