作文が上手になるためには?

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執筆者

荒海 理恵

公立中高一貫校受検記述指導主任

東京都の公立中高一貫校の入試では、「作文課題」が出されます。

だから受検生の保護者の多くが、「どうしたら作文が上手になるだろう」となやみます。
当塾でもよくそういったご相談を受けます。

でも、「どうしたら作文が好きになるだろう」というご相談を受けたことはあまりありません。
「どうしたら読書が好きになりますか?」

「どうしたら算数が好きになりますか?」

というご相談は多いのですが。

作文が好きな子は、作文が上手になります。これはもう、絶対に。

と言いつつも、私も授業をしていて作文課題を出すときは、「嫌がられないかな」と思ってしまいます。

実際にはじめのうちは、嫌がられることも多いからです。

でも先日、小3の授業で「今日は作文だけやるよ」と言ったら、みんなうれしそうにしてくれました。

何人かは嫌そう(不安そう?)な顔を一瞬したのですが、まわりの子の気分につられ、ちょっと小さな声で「やったー」と言っていました。

不思議なもので、書く前にそういう気分になると、どの子もすらすらと文章を書いてくれます。

先日ある小6の生徒が書いた作文を読んでいました。

ちょっと紹介します。

 

「私は今、思ったことを日記に書くようにしています。それは、感情を言語化することでその後振り返ってみたときにもおなじ感情になることができるかもしれないと思ったからです。私は日記をかくとき、楽しみながらかいています。これは、一日の自分の感情を思い出しながらかくので、そのときと同じ気持ちを再び味わえるからです。日記を書き始めたころは何をかけばいいのかわからなかったけれど、とりあえず何か書いているうちに、自分の気持ちを言葉にする楽しさを知りました。」

文章を書くのは本来楽しいことなのだと思います。絵を描いたり、体を動かしたりするのと同じように。

でも楽しいと思えるまでには、一定の練習量が必要です。

これも絵やスポーツと同じですね。

私たち塾の仕事は、「練習をしてみよう」と思わせることだと思います。

書いてくれたら評価してあげる、クラスメイトとコメントをつけあう、上手な作文をクラスのみんなに紹介してあげる。

そういうレスポンスをくりかえすことで、今の小3の子たちも、作文を書くことを好きになってくれたのだと思います。

 

E-styleの小学3年生の授業は、「国語」しかありません。

ふだんは、身近な科学をテーマにした説明文を読み、それについて自由に意見をかわしあいます。

定期的に行う「作文講座」の授業でも、書いた文章をひとりずつ読みあげ、おたがいに良い点やまねしたい点を伝え合います。「アドバイス」はまだ上手くできないけれど、相手の良い点を見つけるのが得意! というのも実は3年生ならではです。

 

初めは、書けただけで評価してもらえたものが、クラスメイトにも受け入れられ、自分では気づかない良い点をほめてもらえる、そうして「今日のテーマは何かな」とみんなで書くこと(練習すること)が楽しみになる。

1年を通して、そんな経験を積み重ねたE-styleの3年生は、きっとこれからも、もっと作文が好きになってくれると、楽しみにしています。

 

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