29年度入試問題(国語)

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執筆者

實方 友輝

最難関都立高校対策指導統括責任者兼国語科教務主任

入試問題(国語)を徹底分析

中学部主任の實方友輝です。

夏が始まりましたね。日々是決戦です。

さて、今回からは昨年度都立入試におけるグループ作成問題について、E-style中学部教科担当より傾向、分析、対策などをお伝えいたします。本日は国語について私、實方よりお伝え申し上げます。

<傾向・分析>

まず、平均点は以下のとおりです。

 

日比谷 72.8点 西 70.7点 戸山 62.4点 国立 63.7点 青山 73.2点

 

ご覧になって皆さん何を感じますか。平均点高いですよね。一昨年度は上記の学校すべて60点超の平均点と易化しています。(因みに「易化」は「いか」ですよ。)

要は簡単だったんです。要因はいろいろありますがここでは割愛します。しかし、この状況に甘んじて国語の勉強はしなくてもいいやというわけにはいきませんよね。ご存じの通り、今年度より自校作成問題が復活します。自校作成が行われていた25年度入試の平均点を見れば難化することは容易に分かります。

 

日比谷 65.4点 西 52.3点 戸山 62.6点 国立 58.2点 青山 58.3点

 

戸山高校以外はすべて現在より平均点が低いです。

問題を難しくする方法は2つあります。ひとつ目は、文章の抽象度をあげること、ふたつ目は記述をふやすことです。前者は少し古めの近代文学からの出題や現古融合問題などですね。後者は単純に問題数を増やすとか字数を増やすとか、はたまた換言記述ではなく、理由記述や心情記述を増やすとかも考えられます。

<対策>

対策としては、過去問を使って、少し古めの文章に触れておくこと(関西の入試問題に多いです。)、記述アプローチの手順を意識化して練習することですね。日頃から「なぜ」と考えることも一つの方法でしょう。身の回りにあるものの意味を問い、それに「なぜ」と5回、自問自答してみてください。「なぜ私は存在するのだろう」「なぜ人は誰かのために生きようとするのだろう」「なぜ多くの人は幸せになりたいのだろう」「幸福って何だろう」……ちょっと危険ですね、やめておきます。

とにかく考え、言葉にすること、そして状況に応じて使う言葉を変えることが今後の入試に必要になる力です。まさに思考力・表現力・判断力ですね。

どうせやるなら楽しいほうがいい。受験勉強も同じですよね。明るく、楽しく、前向きに。

夏を楽しもう。Let’s, enjoy!

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