都立中高一貫校 募集要項出揃う!

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執筆者

今井 正人

三鷹中等教育学校専門担当

9月上旬に2024(令和6)年度の都立中高一貫校の募集要項が各校のホームページで発表されました。2021年度からの3年間はコロナ禍での入試となり、検査会場での検温やマスク着用など、それ以前とは異なる風景が各校で見られるようになりました。また、コロナ感染症による検査当日の欠席者への特例措置により、入学者数が本来の定員よりも1、2名多くなっている学校も見受けられました。このように、都立中の受検でも少なからずコロナ禍の影響を受けていた昨年度までの入試から、コロナの5類移行によってどう変わるのかという点が今年度の注目点の一つでした。ここで、6月に東京都教育委員会から発表された実施要綱もふまえて注目点を見ていきます。

 

・今年度の注目点(昨年度との変更点)

①白鷗中の適性検査Ⅰが独自作成問題から共同作成問題に変更

これにより、今年度より白鷗中は適性検査Ⅲのみが独自作成問題ということになります。この変更に伴い、配点割合も変更になっていますので、そちらにも注目したいところです。昨年度までは、報告書が20%、適性Ⅰが30%、適性Ⅱが20%、適性Ⅲが30%でしたが、今年度はそれぞれが25%ずつに変更されました。報告書点も含めて、バランス良く点数を取ることが求められます。

②検査当日の休み時間がコロナ禍前の30分に短縮

ここ3年間は、検査と検査の間の休み時間が各校40分でした。この10分の延長は、休み時間中、お手洗いで密になることを避けるための措置だと考えられていました。元々、30分でも休み時間としては十分なので、受検生に大きな影響はないでしょう。

③インターネットを活用した出願の開始

今年度は、インターネット出願かつ特定記録郵便による書類提出が必要になります。例年、各校で11月末頃に願書についての説明会がありますので、志望校の説明会に参加するとよいでしょう。また、今年度は合格発表に関しても校内掲示及び出願サイト上で発表ということになっています。

 

主な注目点は以上ですが、昨今話題に上ることが多い男女枠についても気になるところです。都立中ではありませんが、千代田区立九段中等教育学校が今年度の入試より男女枠の完全撤廃を実施する予定になっています。また、千葉県でも今年度より県立中の募集人員から男女枠の記載がなくなりました。こうした流れを受けて都立中がどのような対応を取るのか、今年度、そして次年度以降の入試においての最大の注目ポイントになることでしょう。今年度に関しては、各校の募集人員が10月に発表予定ですので、状況を引き続き注視する必要があります。

 

募集要項が発表され、6年生は入試まで残り150日を切りました。E-styleに通う子供たちは、少しずつ入試が近づいていることを実感し、日々学習に励んでいます。担当一同、子どもたちの更なる成長に期待しています!

 

 

 

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