教師の写真

執筆者

沖 哲弥

立川国際中等教育学校専門担当

東京都内にそびえる11座の高い山々。それを人はイレブンサミッツと呼ぶ。

ある者は、己の志す山に向かって入念に準備を進めてきた。ある者は、先行者に追いつくのに必死だった。またある者は、志を同じくする者と励ましあってきた。

ふもとからは遠く遠く感じられたその山も、今は眼前にそびえ立っている。

 

皆は今、頂上直下のベースキャンプで明日に備えている。ついに明日、山頂にアタックを試みる。ここまでの道は長く、つらいときも楽しいときもあった。訓練についていけないと感じることも一度や二度ではなかっただろう。しかし、共に進む者たちとの切磋琢磨は忘れられない経験だったにちがいない。

 

明日待っているのは、これまでで最も険しい道かもしれない。一瞬の油断も許されない。少しのミスが命取りになる。集中力を持続させなくてはいけない。

しかし、それが楽しいのだ。これまでのがんばりを今こそ発揮できるのだから。

高揚する気持ちのせいで手が震えるかもしれない。しかし、顔は笑っているだろう。ずっと待っていたこのときのために長らく厳しい修練を積んできたのだから。

さあ、山頂からの素晴らしい眺めが君たちを待っている。そして、そこからは次なる高い山が望めるにちがいない。

 

人生最大のチャレンジを思う存分に楽しもう。

 

 

 

 

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