夏休みの学習を充実させるには

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執筆者

今井 正人

三鷹中等教育学校専門担当

小学生にとって最も長い休み、夏休みを迎えます。受検生にとっては受検への天王山と言っても過言ではなく、極めて重要な期間です。また、受検生以外の学年でも夏休みをどう過ごすかは9月以降に向けて大切です。この夏の学習を充実させるためにどうすべきか、いくつかのポイントに分けて見ていきましょう。

 

◎夏休みの学習のポイント

①「どこでやるか」

夏休み中の学習を考えたときに、まず決めてほしいのは勉強をする場所です。塾の自習室か、家か、図書館などの施設か、どこがお子さまにとって最も集中して学習に取り組めるのか、お子さまの意見も聞きながら決めておくことをオススメします。

集中力を高める方法の一つが「場所を変える」ことです。家で勉強するときも自分の部屋は休憩場所、リビングは勉強する場所など、場所を変えることで切り替えやすくなり、集中力もアップします。毎年、受検生の中には一日中塾にいて、勉強は塾でする、家は休憩する場所と割り切っている子もいるくらいです。

 

②「いつやるか」

次に大切なのは一日の中でいつ勉強をするかです。もちろん受検生になると昼夜を問わず勉強中心の毎日を送ることになりますが、その中でも朝からきちんと勉強できた子と午後からしか勉強できなかった子とでは大きな差がつきます。計画的に学習を進めることができれば、9月以降に効果が続くことも期待できます。

オススメは小学校と同じように午前中から勉強することです。遅くとも小学校の1限目と同じ時間に勉強を始めることで、これまでの生活リズムを保つことができます。また、授業の1コマは45分で適性検査の時間と同じ時間のため、45分の時間間隔を身につける練習にもなります。

夏休み中は小学校での授業がありませんから、ともすれば朝起きる時間が遅くなり、一日の生活リズムが不規則になってしまい、体調を崩してしまったり、予定通りにいかなくなったりすることがあります。夏休みを充実して気持ち良く過ごすためにも、生活リズムを崩さないことが何よりも大切です。

 

③「何をやるか」

最後に夏にするべきことは何かです。学習内容としてのメインは「復習」です。どの学年でも1学期の内容を中心に、理解度が低かったところや苦手な教科の復習をしていきます。新学年になってからの学習内容の前半部分で抜け漏れがあると、9月以降の後半部分の内容に影響する場合もあります。苦手教科や苦手単元をきちんと復習して克服するとともに、バランス良く学習を進める中で得意教科をつくることも大切です。苦手教科に集中し過ぎると、時にはモチベーションが下がったり、集中力を欠いてしまったりすることがあります。得意な教科、好きな教科も含めてバランス良く学習することで気分転換ができ、効率も上がります。

また、3年生や4年生など受検学年以外では家族旅行や小学校の自由研究などを通して多くの体験を積み重ねたり、博物館などを見に行って知的好奇心を広げたりすることも都立中を目指す学習としては最適です。

 

夏休みは小学校からの課題もあるため、スタートダッシュが重要です。するべきことを後回しにしても後半が苦しくなるだけだと我々大人はわかっていますが、小学生は目の前に楽しいことがあるとそれを忘れてしまいます。保護者としては、子どもに任せることも大切ですが、することをしてから好きなことをすればなどお子さまへの声かけとともに暑い夏を乗り切れるよう体調面でのサポートが必要です。

 

E-styleでは、7月19日から夏期講習が始まります。生徒一人ひとりが目的を持って学習に取り組み、成長する夏になるよう担当一同準備に余念はありません。都立中受検に興味がある方は、ぜひこの夏にE-styleの授業を体験してみてください。

 

E-styleの自習室(i-cot)

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