ドーナツ、どう見る?

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執筆者

川上隆一

大井町校校長 / 桜修館中等教育学校専門担当

E-styleの授業は平日17時ごろからスタートします。学校から帰り、おやつをつまんですぐ塾へ、という生徒が多いようです。ある生徒は、「今日は好きなドーナツを食べてきたから、いつもより頑張れる!」と言っていました。勉強前に自分の気持ちがアガるものにふれるのは大切ですね。

 

そんなドーナツについて、作家のオスカー・ワイルドはこんな言葉を残しています。
「楽観主義者はドーナツを見るが、悲観主義者はドーナツの穴を見る」

 

10月26日(日)で、都区立中適性検査本番まであと100日。
模試の判定や過去問の結果に気持ちが揺れる時期です。生徒本人はもちろん、保護者の皆さまも、「まだ苦手が多い」、「伸び悩んでいるのでは」と不安を感じることもあるかと思います。残り100日で重要なのは、「焦らないこと」と「得点力を伸ばすこと」です。新しいことを次々に詰め込むより、これまでの内容を整理し、弱点を少しずつ埋めていく。模試・過去問の結果を冷静に分析し、「あと少しで届く部分」を丁寧に伸ばす。そうした取り組みが合格につながるのです。
E-styleでは、過去問演習の結果を踏まえた個別フィードバックで、「穴」が「ドーナツそのもの」を支えるものとなるよう指導しています。生徒が自分自身の弱点を正面から受け入れることで、得意な部分をより強く意識できるようになり、得点につながるのです。

 

さて、保護者の皆さまにお願いです。
お子さまの「結果」ではなく、「努力」を信じてあげてください。
声をかけずに自ら机に向かった、先生に自習室で質問してきた、白紙に近かった答案がしっかり埋まるようになった――その一歩一歩を認めてあげることが、子どもたちの自信につながります。

悲観的に「穴」を見つめるよりも、「ドーナツそのもの」に目を向ける。受検生にとって、ご家庭での温かい励ましこそが最後の100日を走り切る原動力です。ラストスパート、我々も全力で指導にあたります。

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