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執筆者

今井 正人

三鷹中等教育学校専門担当

~共同作成問題~

前回のブログでは、受検者数や募集定員の減少など2026年度の入試概況について触れてきました。(2026年度都区立中入試の概況 | E-style(イースタイル)

2025年度から男女枠が撤廃され、今年で2年目を迎えました。学校によっては入学者の男女差が大きくなっているところもあり、それが出題傾向にどう影響していくのかも、今後の都立中入試においては注目すべきポイントの一つです。今回は2026年度の入試問題、その中でも都立中の「共同作成問題」について触れていきます。

 

  • 適性検査Ⅰ

出題形式は文章が二本で読解問題二題、作文一題は例年と変わらず、文章の後に会話文がついているところは昨年度に続き2年連続となりました。近年は、文章二本のうち一本がある分野の専門家の文章となっていて、今年度は「漆の塗師」が書いた随筆文でした。もう一本は、物理学者の書いた随筆文で今年度は文章二本とも随筆文でした。近年は様々なジャンルの文章が出題されているため、どんなジャンルやテーマでも正確に文意を読み取る練習が必要です。

読解問題は、それぞれの文章から一問ずつ出題され、書き抜きと字数指定なしの記述でした。作文は、必要な力について、会話文で話されている内容以外の力を文章1と文章2のいずれかから読み取って書くというものでした。二つの文章の共通点を読み取るのではなく、どちらかの文章のみを読み取れば良かったため、きちんと対策をした受検生にとっては比較的書きやすいと感じられる出題でした。作文では、これからの学校生活や六年間をどう過ごしていきたいかという視点で書くことが求められることが多いため、志望校の教育理念を理解したうえで、自分の考えを具体的にわかりやすく書けるように練習を重ねる必要があります。

 

  • 適性検査Ⅱ

全体的には、出題傾向や小問数など例年どおりの出題でした。

大問1の算数は、昨年度に続き、図を描かせる出題がありました。この問題のように、近年は○か✕かになる問題が一問は出題されるため、算数で点差がつきやすい傾向があります。一方で、もう一問は求め方や考え方の説明が求められ、算数とはいえ論理的な文章で説明できる記述力が必要になります。対策をしてきた受検生にとっては類似問題から解き方を考えられる問題でした。

大問2の社会では、昨年度、久しぶりの出題となった割合計算が今年度も出題されました。基本的な割合計算でしたので、確実に正解したい問題でした。また、資料からわかることに加えて、自分の考えを書く、課題解決型の出題がありました。昨年度の割合計算のように、こちらも久しぶりの出題形式でしたが、過去問にしっかりと取り組んだ受検生にとっては問題なく対応できました。その一方、設問の条件で、「AまたはB」というどちらかの資料のみを選んで書くという条件があり、設問をきちんと読まずに条件違反をすることがないようにすることもポイントの一つでした。

大問3の理科は、今年度も実験結果の数値から物体の動きを想像する力を求められる問題でした。実験の結果を理解する力が求められるため、知識を用いて考えるのではなく、結果がまとめられた表を正確に読み取ることができたかが重要です。小問は2問で、どちらもあてはまる記号や選択肢を選んでから説明する問題でした。そのため、選択ミスをすると0点になってしまいますが、都立中の理科らしい問題ではあったため、対策を十分に行ってきたかどうかがポイントでした。

適性検査Ⅱは45分の中で、算数・社会・理科という三つの教科に対応しないといけないため、「時間の使い方」が大切です。算数が得意だから、算数から解いていくという戦略で挑んだものの、思った以上に時間がかかり、理科を解き終えることができなかったという受検生もいました。その一方で、ただ速く解けばよいというものでもありません。どの教科にどれくらいの時間をかけるのか、自分なりの解き方を身につける必要があります。

 

各校の独自作成問題については、2月末~3月初めに実施されるE-styleの「入試速報会」にてそれぞれの学校別対策の主任が説明いたしますので、ぜひ各教室まで足を運んでいただければ幸いです。ご興味のある方は、残席も僅かですのでホームページよりお早めにご予約ください(教室によっては既に定員になっているところもありますので予めご了承ください)。

2026年E-style入試速報会~都立中高一貫校専門~(定員締切の回次にご注意ください) | E-style(イースタイル)

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