受検、そして、未来へ向けて

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執筆者

實方 友輝

最難関都立高校対策指導統括責任者兼国語科教務主任

小6保護者会を開催。この時期だからこそ、受検後について考える

中学部主任の實方です。少しずつ肌寒くなってきました。今年も受験シーズンの足音が聴こえてきました。

 

写真:小学部主任による親子集会の様子

写真は本日行われた小学6年生の保護者会の様子です。受検に向けて保護者の皆様も少しずつ緊張感が増しているように感じました。会のなかで、中学部からは受検後の入門講座についてお話をさせていただきました。受検後の話なんてと思われる方もいらっしゃると思いますが、この時期だからこそ先のことを考えておく必要があるのです。今日はその理由を記述させていただきたいと思います。詳しく書くと原稿用紙50枚以上の字数になりかねないので、本日は大きく分けて2つ側面から簡単にご説明申し上げましょう。

<理由その1> 学習習慣の定着

まず1つ目は、「学習習慣の定着」です。中学生になると部活が始まります。運動部や吹奏楽部だと18時30分前後まで実施する学校が多いですね。当然の如く、今までよりも自由に使える時間が少なくなりますが、さらに新しい環境や人間関係で入学当初は体力的にも精神的にも疲れます。そんな中、授業に於いては予習・復習を行わなくてはならなくなります。(小学生は授業のなかで予習復習が行われるカリキュラムになっています。)時間がない、体力的に厳しくなる、でもやることは多くなる、と意外と忙しいのです。そこで学習習慣が確立されていないと気付いたら定期テストになっていて成績が…なんてことになりかねません。実際そうなってから戻ってくる生徒が少なくありません。そうならないためにも、受検後の約2か月間のうちに「1日最低2時間」の学習をする感覚を体に覚えさせておく必要があるのです。

 

<理由その2>定期テストでスタートダッシュを切るため

2つ目は、「定期テストでスタートダッシュを切るため」です。どのような結果になるにしろ学校には行くことになります。(ここまで生きてきて小卒は聞いたことがないですね。)勝負は1学期の定期テストです。そこである程度立ち位置が決まるといっても過言ではありません。本来の意味とは少々異なりますが「ラべリング」を自身で行うのです。大体自分はこのぐらいだろうと。だから多くの場合、中1の成績と中3の成績は大きく変化しません。(もちろん努力、怠惰によって変化する人はいますよ。)良い意味でのラべリングをするためにも、先取り学習を行い、優位な状況で春を迎える必要があるのです。

 

もちろん、私は塾屋として受検生には最後の最後まで合格に向けて全力を尽くしてほしいと思っています。とは言え、人生はそこで終わりではありません。常に先を見据えて計画し、行動できる人、自立・自走できる人になってほしいと願っております。そのためにも、受検直前になる前に今後のことを決めておけると良いですね。ちなみに、小6だけでなく、中3にも同じことが言えますからね。今これを読んでる受検生の皆さん、頭の片隅に置いといてくださいね。

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