今こそ取り組みたい3つの行動

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執筆者

沖 哲弥

立川国際中等教育学校専門担当

新学期が始まる今だからこそ取り組もう!

桜はすっかり花を散らせ、葉桜になり始めています。お子様は、新しいクラス、新しい友だち、新しい先生、新しい勉強と、環境の変化を楽しめていますでしょうか。

さて今回は、学年が上がり新しい勉強を始めるお子様に、今だからこそしておきたい3つの取り組みを、E-styleの沖がお伝えします。

 

1.学習スケジュールを作る

2月から3月にかけて、塾の勉強と学校の勉強と習い事など毎日のスケジュールをうまくやりくりできるようになっていった人も多いでしょう。ところが、新学年が始まり、少し変更が必要になっているかもしれません。人間は変化を嫌う動物なので、以前と同じスケジュールで進めたくなります。しかし、新しい毎日が始まっているのに以前のままのスケジュールで進めようとして、無理が生まれているかもしれません。4月の間に、学習スケジュールを見直し、変えるとよいところは変えるといいでしょう。

このとき大切なのは、大きな計画より小さな計画です。1日で何ページくらい勉強が進み、何日までにここまで終わらせるといった学習スケジュールを作りましょう。同じ時間で何ページ進むかはテキストごとに違います。無理のない、達成できそうな小さな計画を組んで、日々の生活に余裕を持たせましょう。もっとできそうなら新たな勉強を加えるといいでしょう。初めからいろいろと詰めこんだ計画を立てると、計画を回すことに必死になってしまい、集中力が下がるうえ勉強内容の定着率も下がり、いいことはありません。

 

2.机を整理する

机上(「きじょう」と読みます)を片付けるのは、勉強を始めたいときにすぐに始められるようにするためです。すぐに始められず、まずは机の上を片付けて……となると、せっかくふくらんだ集中力が縮んでいきます。

キッチンと同じですね。さあ料理を始めよう! とキッチンに入ったら、昨日使って汚れたフライパンや鍋やお皿がそのまま置いてあって……(昨日は夫の当番だったのに!)。面倒くささが倍増してかなりやる気が下がりますよね。

整理のコツは次のとおりです。

①毎日使うものはすぐに取り出せるようにいつも同じ場所に置き、使い終わったら同じ場所に戻す。この後も使うからと机上に出したままにしない。

どうせまた入るからと、トイレのドアを開けたままにしないのと同じです。毎日使うものを引き出しにしまうのもやめたほうがいいです。

②同時に使うものは同じ場所にまとめておき、同時に取り出せるようにする。見た目でそろえようとしない。

見た目より使いやすさを優先しましょう。セットにして置いておくと、すぐに勉強が始められて快適です。

③プリント類は古いものから新しいものへと整理する。同じ種類でそろえようとしない。

科目ごとに整頓するのはかまいませんが、プリントの種類別にファイルしようとするのは、よほど細やかな性格でない限り長続きしないでしょう。自分で続けられるレベルの片づけが良いのです。それが余裕でできるようになったら、新たな片づけ方を加えてください。

 

3.学校の教科書を最後まで読む

学校の勉強がまだそれほど本格的に進んでいない今こそ、先のほうまで読み進めておくチャンスです。先まですべて読んでおくと、どのあたりでどんな内容を学ぶのか道筋が見えます。また、仮に読んだ内容を忘れてしまったとしても、授業では、初めて聞く内容のはずなのになんかこれ知ってる! という感覚になり、前向きに取り組める効果が生まれやすくなります。

これは主要な科目だけでなく、音楽や体育などの実技教科の教科書にも当てはまります。

あくまでも読むだけにしましょう。問題を解いてはいけません。ゴールデンウィークの空いた時間を使って一気に最後まで読むのもおすすめです。

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