受検の練習校?

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執筆者

山敷 淳史

巣鴨校校長・小石川中等教育学校専門担当

都立の中高一貫校を目指す方法は大きくいって2パターンあります。

1.私立中の受験勉強を中心に行うパターン。

2.都立中の受検勉強を中心に行うパターン。

E-styleという塾は「都立中対策専門塾」なので、通っている生徒たちは、「2」のパターンがほとんどです。

 

小学生にとって「受験(受検)」は人生で初めてのことが多いので、「2」でも私立中受験をすることがあります。

というか、私立中受験をする受検生のほうが多いです。いわゆる「練習校」の受検です。

私立中のなかにも都立のような「適性検査型」の入試を行う学校がいくつかあるので、特別に私立中対策をしなくても練習受検ができます。

こういった「適性検査型」の学校は、数年前までは「受ければ受かる」ということが多く、言い換えると、その合否が都立中受検の合否を判断する材料にはなりませんでした。

 

ただ近年は、各私立校も合格者の「しぼりこみ」をしているようで、受かりにくい学校が増えてきました。

私立の「練習校」で不合格だったのに、都立の「第一志望校」で合格する、ということも、決して珍しいことではなくなってきています。

結果的に、やはり第一志望の合否を判断する材料にはなりにくいという状態です。

私立中受験のように、「2/1の午前の結果をふまえて2/2に受ける学校を決める」みたいなことは、したくてもできません。

 

だからこそ、どの学校で練習するかということは大事な選択です。

意図をもって練習しなければ、受検直前の大切な時間をドブに捨ててしまうことになります。

 

意識していただきたい点は次の3つです。

・第一志望校と似たような問題を出す学校を受ける

・早めに練習するため、問題が似ていなくても埼玉や千葉の適性検査型の学校を受ける

・志望校が同じ生徒が多く集まる学校を受ける

 

意図があれば、結果から学ぶことも多いはずです。

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