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執筆者

林川 敬

吉祥寺校校長・武蔵高校附属中学校専門担当

新学年に向けた準備

ご存じの方も多いと思いますが、学習塾、特に進学塾のカリキュラムは小学校に先んじて新年2月からスタートする場合が多く、それに伴って、様々な学習塾が新年度に向けた告知を行っています。E-styleでも10月と11月に「新年度開講説明会」を実施しておりますが、新学年に向けた「準備」とはいったい何をすればよいのでしょうか。

 

中学受験(受検)に関して言えば、まずは「スタートを切る」ことです。小学校の新学年、新学期への切り替えは当然4月ですから、そこから受検に向けた生活をスタートさせる方がキリが良いと考える方も多いと思いますが、4月の小学校はクラス替えや担任の先生が変わる場合もあります。時間割も変わりますから、身体的にも精神的にも「環境の変化」に対応せざるを得なくなります。

 

そんなときに「受検勉強」をスタートさせると、お子様への負担は予想をはるかに超えるものとなってしまい、疲れから体調を崩してしまう、生活のペースが乱れてしまうということも少なくありません。ですから、ひと足先に受検勉強をスタートさせておくことが重要なのです。

 

また、都区立一貫中を目指す場合には小学校の学習内容を「完璧に」仕上げておく必要がありますが、小学校よりも「ひと足先に」スタートしておくと学校で習うときには「復習」になりますから、理解度も向上し通知表成績に好影響を及ぼします。募集要項上では通知表の影響力は小さく見えますが、通知表の良し悪しが大きく影響する都区立中は実は少なくありません。言い換えれば、通知表成績が良ければ本番の適性検査でのミスもカバーできるでしょう。(この点に関しての詳細は、ぜひ「新年度開講説明会」でお聞きください)この意味でも、2月に「受検勉強のスタートを切る」ことはとても大切です。

 

次に、新学年に向けた準備の重要性を二つの時期に分けてお話しします。

 

まずは、冬期講習を挟んだ3か月、11月から1月までに関して見ていきましょう。冬期講習では2学期の学習範囲だけでなく、1学期の学習範囲も含めて総合的に「確認」「深化」させるべく学習していきます。つまり、塾生にとっては一度習った内容を「総復習する」講座となります。しかし、新入生の場合「初めて習う」講座となります。もちろん、単元としては小学校でも学習している内容も含みますが、学習塾では学校とは異なる切り口で学んだり、学校よりも難しめの問題に取り組んだりしていますので、冬期講習から初めてご参加になるお子様にはハードルが高い面もございます。そこで重要なのが、冬期講習「前」の11月、12月授業です。この時期に通塾自体に慣れることにとどまらず、塾の雰囲気に慣れる、学習のペースに慣れるということができていると、冬期講習の学習が精神的に楽になるばかりか、定着度は飛躍的に上がります。ですから、「冬期講習から通いたい」とお考えの方は、少しだけ前倒しでスタートさせることもぜひご検討ください。

 

次は、冬期講習の「後」にあたる1月ですが、この月も意外と軽視されがちです。冬期講習に参加して頑張ったとしても、カリキュラムのスタートは2月だから1月は少し休んで……などと考える方もいらっしゃいますが、実はもったいないという側面もございます。

 

塾生たちにとっての1月は、2月新年度に向けた「準備」の期間でもあり、「総決算」の意味もある重要な1か月です。どんな意味で重要なのか……、2つあります。ひとつは、1年間で学んだ内容の「整理」です。テキストの目次を開き、どんなことを習ったか、どんな問題を解いたかを思い出そうとしても思い出せない単元、これが盲点です。「苦手」という自覚がある単元は冬期講習期間などで自ら学習しますから、多少なりとも改善されて新学年を迎えますが、先ほどの思い出せない単元は、いわば「ノーマーク」の単元ですから「隠れ苦手」となってしまう可能性が大きく、じつはこういう単元こそが後から本当に「苦手」になるのです。

 

1月のもう1つの重要性は、新年度の「予行練習」です。学年が1つ上がると授業時間も長くなりますし、合わせて自主学習に必要な量も増えていきます。1月から2月にかけてカリキュラムや時間割は自動的に切り替わりますが、お子様のペースは自動的には切り替わってくれません。ですから、1月に「新年度になったつもり」で生活のペース、勉強の量を少しずつ変えていき、2月の時点での変化に対応できる状態にしておくのです。

 

いかがでしょうか、新学年に向けた準備と言ってもこのように様々な面での意味合いがございます。参考にしていただけたら幸いです。

 

E-styleではこの重要な時期ならではの「キャンペーン」も設けております。ぜひご活用くださいませ。

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