言葉の学習とアクティブ・ラーニング
英語の「文構造」の授業
こんにちは! E-style中学部の横山です。
先日、ある中学生の英語の授業で「文構造」という単元の授業をしました。下記のような流れで授業を展開しました。
「私は とても リンゴを 好みます。」 → I like an apple very much.
(↑指導上、わざとこのような表現にします)
この和文の言葉の順序を入れ替えて、その順番でそれぞれの言葉を英単語に変換させます。
「とても 好みます リンゴを 私は」 → Very much like an apple I.
こうすると、その英文だと何が言いたいのか、よくわからなくなります。しかし、和文の方はどうでしょう。言葉の順番は変な感じはしますが、意味は通じます。そこで、それがなぜかを生徒に考えさせるのですが、なかなか、答えに辿り着けないで苦戦していました。
日本語には「助詞」という言葉があり、それと共に言葉を移動させるので意味がわかるようになっています。ところが、英語にはその助詞にあたる言葉が存在しません。よって、上記のように単語の順番を入れ替えると、意味不明なものになってしまいます。
英語でも「国語の力」が大事
こうした説明によって、授業を受けていた生徒も「なるほど~」という反応をしてくれましたが、実はここで伝えたかったことは、「国語の力」がいかに大事か、ということです。助詞がないことによって、だから英語には文型が存在するんだ、という本質の理解を得ることができます。その理解を根底に置いたうえで「第1文型はS+V」などと教われば、きちんとそういう知識を身につけることができるようになります。英語の授業だからといって、国語の学習で手を抜いて良いわけではありません。むしろ、国語をしっかりと学習して理解しておくことが、英語学習の向上にも繋がります。さらに言うなら、理科や社会の知識も英語学習においては役に立ちます。ちなみに、高校入試の英語では、世界史や科学知識を題材とした長文問題が出されることがあります。
教育現場で展開される「アクティブラーニング」
「思考力・判断力・表現力」という力が注目されているなか、高校をはじめとする多くの教育現場で「アクティブ・ラーニング」が展開されています。英語学習においても同様で、従来の、先生からの一方的な講義という形だけでなく、英語でディスカッションをしたりプレゼンテーションをしたりと、様々な工夫がなされています。小・中・高と、国語だけでなくいろんな科目もきちんと学習することが、英語でスムーズに会話したりアクティブ・ラーニング型の授業に対応したりできる土台を作ります。小学校や中学校の授業も社会科見学も移動教室も修学旅行も部活も家族での旅行もその他諸々も、まじめに取り組んでみてください。得られるものが何かあり、それが学習に役立つときがきます。
ちなみに、写真はE-styleでの実際の授業風景です。講義型の授業ももちろん実施しますが、アクティブ・ラーニングを活用した授業も小学部・中学部で展開しています。気になる方は、ぜひE-styleまでいらしてください!
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