都立中高一貫校 募集要項出そろう!

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執筆者

今井 正人

三鷹中等教育学校専門担当

「報告書」と「休み時間」の変更に注目

E-style吉祥寺校の今井です。

9月上旬に都立中高一貫校の募集要項が各校のホームページで発表されました。今年度の注目点としては、①報告書に「外国語」が追加、②検査当日の休み時間が延長されたことの2点が挙げられます。昨年までと通知表の観点別評価の項目が変わり、今年度より各教科3つの観点での評価に変更されました。「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む姿勢」という3つの観点で各教科の評定が決まってきます。外国語も含めて、9教科すべて平等に点数化されるので、全教科前向きに積極的な姿勢で取り組むことが大切です。

検査当日の休み時間は昨年までの30分から40分に10分延長しました。休み時間は次の適性検査に向けて気持ちを切り替える時間です。多くの受検生がお手洗いに行くことが予想されます。そこでの密を回避するための対策としての時間延長ではないかと考えられます。10分伸びた休み時間をどう過ごすかということも今年度の受検生にとっては大切なポイントになってくることでしょう。

 

富士と立川国際のみ報告書と適性検査本番での点数の割合が変更

各校とも共同作成問題と独自作成問題については昨年までと同様になっています。報告書と適性検査本番での点数の割合も多くの学校で昨年同様でしたが、富士と立川国際の2校のみ変更がありました。富士は昨年の報告書18%、適性検査Ⅰ18%、Ⅱ36%、Ⅲ27%という割合が今年度は報告書30%、適性検査Ⅰ20%、Ⅱ20%、Ⅲ30%になりました。昨年に比べ、報告書の割合が大きく上がり、適性検査もよりバランス良く点数を取ることが求められるようになりました。立川国際は報告書の割合が5%高くなり、適性検査Ⅰの割合がその分低くなりました。いずれにしても、各校報告書の割合が20~30%を占めるため、改めて小学校の成績の大切さを感じました。

募集要項が発表され、6年生は入試まで残り150日を切りました。10月に入ると各校の募集定員が発表される予定です。少しずつ入試が近づいていることを子供たちも実感し、さらに学習に励んでくれることでしょう。ここからの更なる成長に期待しています。

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