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執筆者

石原 裕一郎

公立中高一貫校受検指導統括責任者

E-styleの石原です。
6/18(土)に、E-style内の実力テストとして「公立中高一貫テスト」が行われました。
塾の小学生は2月に新学年を迎えるので、今年度の学習内容が3分の1ほど終わったタイミングとなります。
今回、テスト答案を採点・添削して感じたことをお伝えしたいと思います。

適性検査Ⅰ

適性検査Ⅰは小4・小6で作文が難しく、思うように点が取れなかったという塾生が多かったようです。
しかし、採点していて気になったのは中身よりも、条件を守らずに書かれている作文が多かったことです。
条件を守るというのはテストを受けるうえでは当たり前の意識ですが、適性検査の作文は配点が大きいため、段落で書くべき内容の無視による大幅失点はかなりの痛手となります。
さらに作文では、書ききってしまうと最初の部分は直しにくいため、特に第1段落の条件などは全体を書ききる前に立ち止まって確認したいところ。
本当の試験でないとなかなか身に付けられないこういったコツを、ぜひ習得してほしいと思います。

中身については、小6でテーマから外れた体験が多かったことが残念。
今回の文章は難解ですが、有名な諺である「百聞は一見に如かず」が基になっているので筆者の言いたいことはある程度つかめるはずです。
ただ、何も考えずに書いてしまうと、「案ずるより産むが易し」や「千里の道も一歩から」などの他の諺を基にしたと誤解される可能性があります。
言葉の知識は、こうした判断の際に役立つので、興味・関心を失わずに身に付けていきましょう。

適性検査Ⅱ
適性検査Ⅱは、どの学年も似たような平均点となりました。
50点以上を目指すには算数でしっかりと得点する必要があるので、答えにたどり着けなかった問題は必ず解き直しましょう。
逆に言えば、理科・社会は比較的取り組みやすい問題なので、ここで確実に点を重ねたいところ。

特に記述は「何を書けばよかったのか」を理解することが次の飛躍につながります。
自己判断できない部分は、教室の先生に質問することが大事です。
書いたときにその良し悪しを判断できることを目標に努力を重ねてくださいね。

E-styleでは、塾生向けに「実力試しができる場」を適切に用意して、お子様の答案作成力も高めています。
興味がありましたら、ぜひ近隣教室にお問い合わせください。

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