冬期期間の過去問の使い方

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執筆者

遠藤 幸治

大井町校校長・最難関都立高校対策数学科教務主任

過去問題に取り組む意味は何でしょうか?

 

この質問は、この時期に私が受験生に投げかける言葉です。受験生ですから、入試直前期には過去問題は取り組むものだ、当然のように思っているはずです。確かにそれは正しいです。ただ、行う意味を理解していないまま取りかかってしまうのは間違いです。正確に言えば、効果がほぼでません。入試本番までの勉強時間の約40%は、この冬期講習期間中の勉強です。ここでの努力次第で志望校合格に一気に近づく、そう思いませんか。

 

今日は、冬期講習期間に過去問題に取り組む意味についてお伝えします。

 

①合格を想定した擬似体験にする

まずは、場の演出です。

過去問題は実際の入試問題です。よって、始める前には机上を整理し、持ち物は本番同様に整えましょう。そして、解答用紙に書く名前は本番同様の丁寧さで書くところから始めてください。

次に、各教科で何点とって合格をする作戦なのかを決めてください。入試は時間との勝負です。とるべき点数が決まると時間配分も決められます。

最後に、解く順番、そしてパニックになったときの対処法を確認したうえで臨んでください。本番では練習を超えたことはできません。あらゆることを想定して練習をすることで本番の平常心がつくられます。

 

②現状の学力を分析する

まず、合格者最低点、受験者平均点など、分かっている情報と比較して上回っているかを確認してください。また、自分が決めた得点を上回っているかも確認してください。

次に分析です。間違えた問題の原因はできるだけ具体的な表現で書き残しましょう。例えば、数学であれば「計算ミス」ではなく、「3行目の式で引き算を間違えた」といった具合です。

最後に、分析したミスを防ぐ具体策を決めてください。知識が足りないならその分野の演習が必要ですし、解法アプローチがいつもと異なっていたのであればいつもと同じ手法にするための作戦を立てる必要があります。

 

③先生と答え合わせをする

記述問題があってもなくても、問題と答案をセットにして先生に提出し、添削をしてもらいましょう。ここで重要なのは、自分の分析と先生の添削のギャップを確認することです。自分の分析では見えなかった要素を添削から得ることで、次に向けた対策を修正できます。これにより次の過去問題演習の価値が高まります。

 

この3点を理解したうえで実践してみてください。

受験生にとっては今が一番苦しい時期です。不安と希望の葛藤の中で勉強をしているかと思います。そんなときだからこそ、今回の過去問題のように、ひとつひとつの学習の精度を高めることで、成長を実感し合格を勝ちとりましょう。

 

一生に一度の高校受験、あきらめるにはまだはやい。

がんばろう!

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