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執筆者

實方 友輝

最難関都立高校対策指導統括責任者兼国語科教務主任

小説、ビジネス系、自己啓発系。私の鞄の中には3冊の本がいつも入っています。飽きたら次という感じで読むためです。

いつから読み始めたのだろうかとふと思い返してみると意外なところから始まっていたのを思い出しました。国語の先生をしていると、どんな本を読んだら良いかとの質問を多く受けます。皆さんにお伝えしているのは「自分が読みたいと思った本」または「夢中になれる本」です。見つけ方等はさておき、今日は私が夢中になり、読書習慣の基礎をつくった本をご紹介します。成績やイベント紹介とは異なりますが箸休めにお目通しください。

 

「おいしいコーヒーの淹れかたシリーズ(全19巻)」 作者 村山由佳さん

 

高校生の少年が5歳上の女性に恋をする物語です。複雑な環境や関係性の中で生じる心情が心情語だけでなく、わかりやすい暗示で表現されているため非常に感情移入しやすく、驚き、緊張、興奮によってその先が読みたくなる、青春ピュアラブストーリーです。

 

 

高校1年生の私はとにかく夢中でしたね。未知の世界との遭遇ともいうべく世界観との出会いによって、片道1時間の通学時間があっという間でした。ここから私の読書習慣が始まったのです。この本との出会いによって夢中になり、それが習慣となり、力になったのだと感じます。

 

OECDの2018年PISAによると日本人の読解力は79カ国中15位です。2015年の調査時は72カ国中8位です。原因は様々ありますが紙媒体での読書量が圧倒的に少ないのが大きな要因です。読書することと読解力は異なります。しかし、字を読むことは学習の基礎であります。ということは、字を読む習慣をつけることが学習に取り組むための土台であると言えます。そして、それは一度でも本を読み切ったという自己陶酔感や満足感から生じるように思います。読みたいと思える本と出合うために、本屋さんや図書館へ行き、背表紙を眺めることをお勧めします。

 

保護者の皆様、最後にご案内です。

11月26日(日)次年度の開講説明会を実施いたします。

都立自校作成校入試状況、E-styleの高校入試指導についてご説明いたします。

是非一度ご検討ください。

 

2024年度【中学部】新年度開講説明会 | E-style(イースタイル) (eikoh-seminar.com)

 

  

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