冬期講習スタート

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執筆者

山敷 淳史

巣鴨校校長・小石川中等教育学校専門担当

E-styleでは12/21から冬期講習期間がスタートしています。

受検生にとってはラストスパートの期間です。「魔の45日間」と言い換えてもいいかもしれません。

 

小学生はおそろしいことに、たった一日で大きく成長することがあります。

ずっと作文が苦手だった子が、ある日突然さらさらと上手な作文を書くことがあります。

ずっと実験問題が苦手だった子が、ある日突然科学的思考法を使いこなすことがあります。

いわゆる「目覚める」瞬間です。

 

逆にこの時期に「眠りにつく」受検生もいます。

自分では勉強しているつもりだけれど、何も身につかず、ただただ集中力が消えていく受検生のことです。

なぜ眠りにつく受検生がいるかというと、この期間、ほとんどの模擬試験はすでに終了しているからです。

模試で点数や偏差値が出ないから、自分が相対的に下がっていることに気づかない。

隣のライバルが目覚めていることに気づけない。

45日後の受検当日になって、やっとそれに気づくということもあります。

これが「魔の45日間」です。

 

受検生のみなさん。

細かい、具体的なことに目を向けましょう。

得点や偏差値が見えなくなる時期だからこそ、具体的な目標が大切になります。

姿勢が悪い人より良い人のほうが、問題文をよく見渡せ、条件の見落としがへります。

字がきたない人よりきれいな人のほうが、計算ミスがへります。

漢字の丸付けをきちんとしている人のほうが、作文においての漢字ミスが少ないです。

そういった具体的な事柄を一つずつレベルアップすることで、確実に前に進めます。

「姿勢をよくすると数字の読み間違えがなくなるとわかった」

「間違えて覚えていた漢字に気付いた」

「クラスメイトの書いた作文を参考にすることは、真似したことではないとわかった」

目覚めは、具体的な事柄の積み重ねから生まれます。

 

20回目覚める受検生になりたいか。そのあいだ眠り続けてしまうか。

ここまできたら、あとは心構え次第です。

がんばろう、受検生たち。

 

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