【2026年度入試】都立中「適性検査Ⅱ」の傾向と対策

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執筆者

佐久間 雄

地域責任者

前回に引き続き、今年の「共同作成問題」の「適性検査Ⅱ」の傾向分析をお伝えします。

適性検査Ⅱは、科目複合型(算数・社会・理科)となっており、各中高一貫校が求める「課題解決能力」や「論理的思考力」のエッセンスが凝縮されています。

また、すべての都立中高一貫校で共同作成の適性検査問題が採用されているため、傾向を理解しておくことはとても重要です。

 

では、最新の「適性検査Ⅱ」の出題内容を振り返りながら、合格のために必要な準備について解説します。

 

大問1 算数

募金活動をテーマに「折り紙のしおり」と「硬貨の計算」が出題されました。折り紙のしおりを作る問題では、頭の中で折るのではなく、「線対称」を意識して展開図を捉えられるかがポイントでした。

硬貨の重さから枚数を推測する問題では、「位の数字」に着目する力が問われました。計算自体はシンプルですが、「なぜそうなるのか」を式と文章で説明する、適性検査特有の記述力が求められています。

 

大問2 社会

第2問は、「お茶」をテーマにした資料読解です。多くの情報から必要な要素を最短で抜き出す力が試されました。

茶摘み機の導入率が地域で異なる理由を、地形や摘み取り方の観点から説明する問題です。資料にヒントが明示されているため、焦らずに条件を網羅する答案構成力がカギでした。日本産抹茶の魅力を海外に伝える工夫を答える問題では、複数の資料からどれを根拠に選ぶかが焦点です。

情報を詰め込みすぎず、論理の一貫性を保つ「割り切り」も、限られた時間内では重要な戦略です。

 

大問3 理科

物体の落下(アルミニウムカップやカエデの種)に関する実験考察でした。

複数の実験データから「面積が同じなら重い方が速い」という予想が成り立つケースと、そうでないケースを抽出する問題です。いわゆる「対照実験」の基本が身についていれば、時間をかけずに高得点を狙える内容でした。

カエデの種の落下速度を比べる際、高さの異なる二つの実験結果(180cmと100cm)を組み合わせて考える必要がありました。単純な比較ではなく、図を書いて状況を整理する習慣がある子が有利だったと言えるでしょう。

 

全体的な難易度は、昨年並みで標準的だったといえます。だからこそ、「1問のミス」が命取りとなっており、多くの練習を積み、都立中の適性検査の独特な出題形式に慣れている子が優位に働いたことでしょう。

 

共同作成の適性検査Ⅱの話は以上になりますが……

実は適性検査はⅠ・Ⅱだけでなく、7つの学校で独自作成の適性検査Ⅲの出題があります。

また、適性検査Ⅲがなくても適性検査Ⅰ・Ⅱにて独自問題を採用している学校も多く存在しています。

合格のために共同作成問題も大事ですが、各学校の攻略法の肝はやはり独自問題にあります。

 

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