入試に向けた体調管理

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執筆者

石原 裕一郎

公立中高一貫校受検指導統括責任者

E-style受検指導統括責任者の石原です。
今回は「体調管理」がテーマですが、精神的な部分は沖先生や實方先生の記事を参考いただいた方が得られるものが多いと思いますので、その中の重要項目に触れながら指導者の視点から感じる具体的な作戦を中心にお伝えいたします。

《参考記事》
沖先生 :https://e-style.eikoh-seminar.com/blog/536/
實方先生:https://e-style.eikoh-seminar.com/blog/909/

 

1.ON/OFFをしっかり切り替える

沖先生の記事にもありましたが、睡眠不足は受検直前期の大敵です。必要な睡眠時間はしっかりと確保したいですね。
そのためにも、實方先生が推奨していたように「予備の時間」を計画に組み込むことが大切です。長時間学習できる土日は、夕方以降の時間をこの時間で使うなど、詰め込みすぎないことがポイント。

また、学習時間が長くなりそうなときは、ポモドーロ・テクニック(30分単位で区切り、25分作業→5分休憩を繰り返す学習方法)を使うのもおすすめです。
ちょっとした休息が挟まるだけでも脳は回復します。また、こうした切り替えに慣れておくと、本番で頭が真っ白になったとき、一瞬だけ脳を休ませて気持ちをリセットしやすくなります。

いずれにせよ、お子様と一緒に学習計画を立てるときは、この「OFFの時間」にも注目してください。

 

2.これからどうするかを具体で決める

計画倒れになったとき、模試で失敗したときなど、ここから受検まで反省すべき点が出てくることはたくさんあると思います。そのときに大切なのは、気持ちを切り替えるだけでなく「行動を変える」ことです。
たとえば、テストにおいて条件無視が多いときに、問題文をしっかり読もうとするだけで改善することはほとんどありません。このときは、どんなに面倒くさいと思っても「条件に線を引く、数値や接続語などの重要部分を囲む」という作業が必要です。

一度に処理できる範囲(ワーキングメモリーと呼ばれます)が抜群に大きい稀有な人を除いて、入試問題の制限時間は整理できる能力とその分野の基礎知識があることを前提に作られています。逆に言えば、未整理だったりその分野に疎かだったりすれば、大人にとっても解き切るのは困難です。

お子様の問題をチェックするときは、作業などの行動の跡が残っているか、ぜひ確認してみてください。

 

3.体力をつける機会を大切にする

受検が近づいてくればくるほど、感染症への対策を理由に外出を控える方が多くなります。この考え自体は否定されるものではないと思いますが、個人的にはある程度の外出機会は設けた方が、結果として健康なまま入試期を乗り切っている生徒が多いと感じます。

特に小学校の体育の授業に参加しなくなると、体力が大きく落ちてしまうようです。可能な範囲で普段の生活をキープするか、意図的に外出する機会を設けることを個人的にはおすすめします。

以上3点、近年の受検生を見ていて共通していると感じる部分をお伝えさせていただきました。
「そうは言っても、こういう場合はどうすればよいのか」という疑問点がありましたら、ぜひ一度教室担当までお問い合わせください。
入試まで大きく体調を崩すことなく、悔いのない受検生活を過ごせるよう、サポートいたします。

 

11/9に実施された塾内模試の様子です。

本番も体調を整え、万全の状態で臨みたいですね。

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