低学年からの塾通いの効用

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執筆者

荒海 理恵

公立中高一貫校受検記述指導主任

勉強というのは、長い階段をのぼるようなものです。
それは、とくに受験を経験したことがある人なら、だれでも感じることだと思います。
基礎的なことからはじめて、階段をのぼるように少しずつできることが増えていくのは、楽しいことです。

小学生にとっての勉強は、内容理解以上に、精神的な成長を必要とします。
たとえば「わからないことを質問する」ということも、小学生にとっては高いハードルになります。
質問したら怒られるのではないか……笑われるのではないか……
大人からしたら思いもよらない理由で質問を不安がる生徒もいます。
逆にいえば、勉強をすることで、精神的な階段をのぼっていくことができます。
たとえば、質問ができるようになるということは、誰かの手をかりることを覚えるということです。
それは生きていくうえでは、とても重要な力です。

よく「~なんて勉強しても大人になったらつかわない!」という意見を聞きます。
ただ、子供たちを見ていると、勉強というのは一つの方法なんだということがよくわかります。
学んでいる内容以上に、何かを学ぶ過程で成長していくことができるのだと思います。

その成長の過程で、「勉強を楽しむ」という段階があるといいですよね。
受験勉強をしていると、「勉強自体を楽しむ」よりも「解けたことを楽しむ」「成績向上を楽しむ」ということが増えてしまいます。
それはしかたないことだと思いますし、そういう考え方も重要です。
ただ、どこかで「勉強自体を楽し」んだ経験を持っていると、その先の学習に対して前向きになれることも確かだと思います。
「勉強は楽しくないけれど解けると楽しい」よりも「勉強が楽しいから解けるまで考えられる」のほうがずっといいですから。

小3の学習は、その「勉強自体を楽しむ」ことが目標です。
考えること、発表すること、ほめてもらえること。
それを楽しんだ経験の多さが、長い受験勉強の階段をのぼりきるエネルギーになるのだと思います。

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