前回の模試を覚えていますか?

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執筆者

鈴木 康平

公立中高一貫校受検教務主任

いきなりですが、お子様は前回の模試についてどのくらい覚えているでしょうか?

 

出題内容・出題形式・大問数・解けた問題・解けなかった問題・解いた順番・かかった時間などの「テスト中の記憶」と、正解した問題・間違えた問題・正答率が高かった問題・無答率が高かった問題などの「結果の記憶」に大別できます。

 

当然、テストから時間が経っていれば「テスト中の記憶」を忘れ、「結果の記憶」の中でも印象に残っていることしか覚えていないかもしれません。

 

 

今回このように問いかけたのは、これからどのように模試成績を向上させていくか、ヒントを見つけてほしいからです。

 

例えば、正答率の低い問題が正解できた。この1問は非常に印象に残りやすいフレーズです。ただ、他の問題はどうだったのでしょうか。

 

 

次の模試で成績を上げ、最終的に都区立中に合格するためには「テスト中の記憶の要素」と「結果の記憶の要素」それぞれを明確にした「模試の戦略」を決めることが大切です。

 

特に、都区立中適性検査には同じ単元の問題が出題されないため、「戦略の精度」が得点に大きく影響すると考えられます。

 

例えば、「テスト中の記憶の要素」を参考にすると、適性検査Ⅱを大問1算数→2社会→3理科の順に解くべきか、2社会→3理科→1算数の順に解くべきか。さらに、大問ごとにかける時間は大問1算数15分/2社会15分/3理科15分がよいか、大問1算数10分/2社会15分/3理科20分がよいかなど、合理的に戦略を決めるヒントになるでしょう。

 

 

まずは、次回(夏期講習明け)の模試に向けて準備をしてみてください。そして、模試が終了したときには、すぐに「テスト中の記憶」を言語化する。さらに、結果が届いたときには「結果の記憶」を言語化し、「戦略の精度」を高めるといった習慣を身に付けてほしいと思います。

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