小3指導の中で

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執筆者

山﨑 志穂

公立中高一貫校受検記述指導主任

E-styleでは小学校3年生からコースがあります。私はこのコースの専任担当として日々指導をしています。長年、3年生を指導してきたので、大体のことは想定できるようになったと感じていました。

しかし、この夏の子どもたちの変化は私の想像を超えるものでした。

 

夏休みが始まる前、生徒たちにどういった夏休みの宿題を出そうか悩んでいました。一般的な宿題(漢字や計算など)を出すこともできますが、適性検査では「考える、表現する」力が求められます。またいつもより時間を使えることも考えて、今回は『夏の調べ学習』というタイトルで身近な不思議をテーマに取り組んでもらうことにしました。

 

【調べるテーマ一覧】

・夏休みに見つけた生き物または植物の紹介

・日本で発明されたもの日本発祥のものを調べよう”

・夏の旬の野菜

・世界のあいさつ調べ

・夏に見られる雲の種類と特ちょう

・外国人観光客におすすめ東京の名所、行事、食べ物の紹介

・世界最強だと思う動物は!?

・ピクトグラムは世界のことば

・行ってみたい海外旅行を考えよう!

・自分で調べたいテーマを決める

 

宿題の内容を伝えると、喜んでテーマを考える子もいれば面倒くさいと顔に出ている子もいました。

夏休み中、進捗は聞かずに新学期の授業をそわそわしながら待っていました。

正直、3年生には難しかったかもしれない…とも思っていました。

 

ところが新学期初日にほぼ全員が提出をしてくれ、たくさんあるテーマから3つを選ぶという約束通りに取り組んでくれた子がたくさんいました。

 

さらに驚くべきことが2つありました。

 

1つ目は、自分で調べたいテーマを決めて取り組んでいる子がクラスの過半数を超えていたことです。特に普段は授業で引っ込み思案なタイプの子たちがより多くのテーマを取り組んでおり、新しい一面が見られたことが嬉しかったです。

 

2つ目は、その調べ学習ノートを生徒たち同士で読み比べをしてもらったときのことです。内容が良かった友達のノートに、コメントをつけたいと言い出した子がいました。それを聞いた他の子たちも「いいね、それ!」「絵があってわかりやすいって書こう」「これは書いてある内容が難しいから教えて?」と色んな会話が飛び交っていました。

 

この2つのことは、夏休みの宿題をどうしようかと考えていた時点では全く想像していなかった出来事でした。

 

保護者の方からも、親の関わり方について相談をされることがあります。大人として先回りしたい気持ちもわかります。しかし、もし大人が先に指示をしてしまったら、もし私が「ノートにコメントを入れてね」と先に伝えていたら、子どもたちの自分から何か動く姿は見られなかったでしょう。「かわいい子には旅をさせよ」とはまさにその通りです。

 

2学期が始まり、早くも塾では次の学年を意識させる季節が近づいています。

この秋も色々な成長のきっかけを考えながら、生徒たちの変化を見守りたいと思います。

 

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