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執筆者

稲垣 佑介

白鷗高校附属中学校専門担当

入試までのラストスパートは何をする?

E-style上野校の稲垣です。いきなりですが質問です。ある日、みなさんが「今からゴールに向かって走って、1位を目指してください」と突然言われたら、どのくらいのペースで走り出しますか?スタートから全力で走る?体力を温存しながらゆっくり走る?…おそらく、ほとんどの人はこの質問に対して戸惑うのではないでしょうか。では、なぜ戸惑うのでしょう。それは「ゴールがどのくらい遠くにあるから分からない」ことが最大の理由です。50m先にゴールがあるのであればスタートからゴールまで全力で走り抜ければよいですが、42.195kmを走るのであれば(私は走り切れません)、ペース配分が必要になります。
ちょっと極端な例を挙げましたが、実は中学受験もこれと同じです。都立中高一貫校の適性検査までおよそ4ヶ月となったこの時期、「ラストスパートだ!」と意気込む受験生も多いですが、その「スパート」は具体的に何をどのようにすればよいのか、分かっているでしょうか。それが分かるようになるために必要な取り組みのひとつが、「過去問演習」なんです。

 

「過去問」を解くときに大事なこと

過去問を本番同様の気持ちと時間配分で解く。終わったら丸付けをする。ここまでは、多くの受験生がやっているはずです。しかし、合格するためには、これだけでは不完全です。上野校の小6生たちには、
①採点結果を見ながら解説を読む・聞く
②解説を聞きながら、自身の「失点」の原因を考える
③次はどうすれば失点しないで済むか考えて、言語化する
ここまでやって初めて意味のある過去問演習になる、ということを授業の中でお伝えしています。過去問で出てきた問題そのものを解けるようにするのではなく、過去問の類題まで解けるようにするための取り組みとして、受験生の皆さんには常に意識してほしいところです。がんばれ受験生!

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