作文・記述学習のコツ
執筆者
林川 敬
吉祥寺校校長・武蔵高校附属中学校専門担当
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所属教室
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コース
作文・記述学習のコツ
みなさんご存じのとおり、都区立中高一貫校の適性検査Ⅰでは読解問題と作文が出題されます。また、適性検査Ⅱも適性検査Ⅲも、数字や単語だけを書く問題はほとんど出題されず、文章で記述する必要があります。ということは、作文も含めた「記述内容」のトータルの配点は6割から7割程度だと思って良いでしょう。つまり、都区立中の合否は「作文と記述で決まる」と言っても過言ではありません。
まずは作文ですが、配点が100点満点中の50点から70点もあるということが最も気をつけなければいけないところです。制限字数に達しない場合には20点から30点減点されると言われていますが、40~50点減点されたのではないかと思われる年度もあるほどです。(検査本番でどんな内容を答案に書いたかを再現し、3月に行われる「得点開示」で示される得点とその再現を比較してみると分かります。)
また、適性検査Ⅰは最初に行われる検査ですが、読解問題はまだしも、作文に関しては自分の書いた文章が果たしてどれくらい正解できているのかはまったくわからないため、「書き終えた」事実しか残らず、「よし、次は適性検査Ⅱだ、頑張ろう」と気持ちが切り替えられず、「どうしよう、作文がうまく書けていない気がする。適性検査Ⅱで挽回しないと……」と、自分に余計なプレッシャーをかけてしまう受検生も少なくありません。
さらに、適性検査の作文には出題者から受検生への「メッセージ」が込められている場合がほとんどですから、そのメッセージが読み取れるかどうかで、作文の得点が大きく変わります。文章を書いた筆者が何を言おうとしているかを読み取るのはもちろんのこと、それを踏まえて出題者は、自分たち受検生に「何を考えてほしいのか」「どんな内容の作文を書いてほしいのか」を読み取らなければいけません。それを読み違えてしまうと、テーマがずれた内容になってしまい、大きく減点されてしまう危険性もありますし、自分の意見と根拠に当たる内容の俗に言う「論理のずれ」も大幅減点の要因となります。
これらのことから作文が重荷になる受検生も非常に多く存在しますが、ここでは「おろそかにしてしまいがちな」練習の仕方を簡単にまとめてみます。
〇「正しい日本語」で一文を書く練習をする
主語と述語、修飾語と被修飾語がずれない一文が書けるように、短文から練習する。これは、できたら小4のうちに済ませておきたいところです。最近の小学校での国語の授業では、以前よりも「書く」練習の時間が減っている印象です。文法的な要素を意識して練習する時間を取らないと、作文を何本も書いても得点が取れる文章は書けるようにはなりません。小5は算数内容が難しい、小6では入試問題演習になるべく多くの時間を充てたい……この2つの理由からも、小4の1年間で練習するのが最適です。
〇テーマ作文だけでなく、文章を読解した上での「意見文」を書く練習をする
都区立中の適性検査Ⅰの作文は、多くの場合「自分の意見」を書くことが求められます。しかも、テーマだけ与えられるのではなく、文章を読んでその文章の筆者の意見を踏まえて自分の意見を述べる形式が多く出題されています。作文の典型的な「型」を学ぶためにテーマ作文を書くことも必要ですが、前述のとおり「本文の読解」と「出題者からのメッセージの読み取り」の両面が必要な作文ですから、都区立一貫中の主題形式に似たタイプの「演習」が必要です。したがって、前述のように小4で日本語の練習を済ませ、小5では長文を読んだうえで作文を書くことに慣れ、小6では過去問題などを使って本番さながらの作文練習をするといいでしょう。
次に「記述」学習に関してですが、作文の練習をすることによって磨かれる記述力も当然ありますから、ここでは、それ以外の記述力に関して触れることにいたします。
〇「過不足なく」書ける記述力が求められる
都区立中の適性検査では、必要な内容を、必要なだけ記述できないと減点される可能性があることを、まずは知っておかなければなりません。あれも、これもと、「念のために」多く書けばそれられを得点として拾ってくれるというものではありません。知識が求められる問題ではありませんので、知っていることを取りあえず書けば良い訳ではなく、要素が足りないのはもちろんのこと、多すぎるのも減点対象となるのです。
〇すべての記述が「読解力」も同時に求められる
適性検査で求められる記述力は、「上手に書くことができる力」ではなく、「問われていることを的確に書く力」です。適性検査Ⅰの読解問題では、本文で筆者が述べていることを読み取ったうえで、出題者から問われたことを記述しますし、社会の問題では会話文を元にしてグラフ、数表などを読み取って記述をします。算数や理科でも、長く、複雑に書かれたリード(説明)文や会話文を読み解いて記述する形式がほとんどです。したがって、ただ「書ける」だけでは得点につながらないのです。文章や資料や図、式などが表していることを読み取り、その中から出題者が問うていることにだけ正確に答える……。「読解の上に成り立った記述力」が求められるのです。
これらの記述力は非常に特殊ですから、適性検査を熟知した教師による指導を受けないと力がつきにくいと言われています。都区立中の適性検査は正解が公表されていますが、「別解」が公表されていないこと、採点基準が公表されていないことなどからも自学には適さず、プロ教師によるきめ細やかな添削やコツの伝授がないと実感も伴いません。都区立中の受検を考える場合は、作文も含めた記述の練習を専門的な学習塾でじっくりと行うべきでしょう。E-styleでは小3からの4年間で体系的に「記述力」と「作文力」を指導しております。ぜひ、お話だけでも聞きに来てください。お待ちしております。
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