勝負の夏期講習始まりました!
いよいよ「勝負の夏」がやってきました。
言わずもがな非常に重要な1か月半です。今回は都立一貫中受検を目指す受検生にとっての、夏休みの過ごし方のポイントを記しておきます。
「勝負の夏」ですから、「量」もさることながら「質」も大切にしてほしいと思います。では、受検生が大切にするべき「質」とはどんなことでしょうか。それは、次の3つです。
- 規則正しい生活を弛まなく続ける
至極当然のことですが、1か月半の長丁場を乗り切るには体力と胆力が必要です。朝は6時半に起きる、寝るのは22時半……。「8時間睡眠」と言っても、0時に寝て8時に起きるのとでは、バイオリズムの整い方が自ずと変わってきます。ですから、「何時間寝たのか」ではなく、「何時に寝て、何時に起きたのか」にこだわってほしいと思います。このサイクルがしっかりでき上れば、「よし、あと一歩頑張ろう」という胆力につながるはずです。
また、夏期講習のない日でも、同じサイクルで早寝早起きを徹底するのがコツのひとつです。「休みの日はゆっくり寝て体力を回復させよう」と思うのは当然の感覚ですが、生活サイクルは一度狂わせると元に戻すのに何倍もの労力を要します。生活サイクルの維持が夏休みの成功につながる最大の秘訣であると言っても過言ではありません。「今年の夏は、毎日6時に起きて22時に寝ることができた」これが達成できただけで、大成功の夏と言えるでしょう。
- 夏期講習の授業を最大限活用する
「夏休みは頑張らなきゃ」と、受検生なら誰に言われなくても分かっているはずです。「あれをやらなきゃ」「これもやっておきたい」と、多くのことがらを想起するでしょう。もちろん、私たち教師も「あれをやらせよう」「これもやらせておきたい」と、1学期の半ばころから準備を進めております。その準備の集大成が夏期講習、つまり、私たち教師が「最優先で学んでほしい内容」が夏期講習の授業内容なのです。
したがって、夏休みの学習の最優先事項が、夏期講習の授業の「予習」「復習」となります。予習は、次の授業で習うことがどんな内容なのかを確認し、自分が忘れてしまっていること、理解が不十分なことを事前に確認して授業で解決する。復習は、授業内で説明を受けた内容を思い出し、問題演習ならば「どんな問題を」「どう考えて」「どう解いたか」を思い返しながら再演習してみる、という流れで進めます。
特に重要なのが「復習」です。「先生がこの問題を通して教えたかったことは何か」を考えながら進めると効果倍増です! 適性検査の問題は、つねに「初見」の問題を解くことになります。その際、「今まで使った着眼点や考え方」「今までに習ったポイント」を『使って=活用して』解けるかどうかが正答率アップの最大の秘訣です。自己流で解いてしまうと、正解しても、不正解でも、その問題が解けたか、解けなかったかの「結果論」で終わってしまい、次につながりません。その意味では「何を習ったのか」をいったんアウトプットして、整理おくことが必要です。これが「復習」の目的であることを強く意識すると良いでしょう。
- 自分なりの「達成感の基準」を決めておく
最後のポイントは、夏の「成否」の自己判断基準をあらかじめ作っておくことです。9月以降は入試問題演習に勉強のポイントが移行していき、模試を受検する頻度も前期とは比べ物にならないほど上がっていきます。
適性検査の問題は、前述のとおり「初見」です。したがって、入試問題を解く度に、模試を受検する度に成績が上下します。特に問題を解き始めたころの秋口の「不安定さ」は、受検生本人も保護者にも大きな「不安」と「プレッシャー」を与えることになります。そんなときに「夏休みにあれだけ頑張れたのだから大丈夫」と自分に言い聞かせられれば、不安やプレッシャー負けずに次の一歩が踏み出せます。
どんなことに対しても「頑張ったか、頑張れなかったか」は、自分自身が一番わかっています。他人の眼はごまかせても自分自身だけは絶対にごまかせません。そんなとき、「頑張ったかどうかのバロメーター」が自分の中にでき上っていて、それがクリアできていれば、自然と「あのときは頑張った」と胸を張って歩みを続けることができるのです。
その基準は何でも良いと思います。「授業の前日に予習、当日は復習を欠かさずやる」でも良いですし、「このテキストを夏休み中に終わらせる」でも良いでしょう。場合によっては、「毎朝、庭の花壇に水をやる」とか、「食べ終わった弁当箱を出すときは、お母さんに『ありがとう』のひと言を添える」というような、振る舞いを目標にしても良いと思います。今の時期に、どんな目標を立てるかを親子で話し合ってみてはいかがでしょうか。
E-styleの夏期講習は、7/19(金)からスタートしますが(教室、学年、コースによって異なります)、
まだ受講のお申し込みか間に合う講座も多く存在します。ぜひ、お問い合わせください。
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