教師の写真

執筆者

石山 純也

中野校校長 / 富士・大泉高校附属中学校専門担当

夏休みも終わり、いよいよ2学期が始まりました。だんだんと受検が近づき、気持ちが引き締まっている一方で、少し不安やプレッシャーを感じているお子様もいるかもしれません。2学期は、受検生にとって非常に大切な時期です。今回は、「受検生にとっての2学期」というテーマで、この時期に何を意識し、どのように過ごすべきかについてお話しします。
まだ受検が先の方も、いずれ来る明日の話として参考にしていただければと思います。

 

1. 夏休みの成果をどう活かすか?

夏休みは、多くの受検生にとって一番集中して勉強に取り組める期間でした。夏期講習や栄光の森や自習室で、抜けていた単元を復習し、いろいろな学校の過去問に取り組んだことと思います。2学期は、夏の復習や演習を通して明らかになった克服すべき自分の課題に向き合ってください。具体的にどう取り組むかについては、塾の先生にアドバイスを求めると良いです。

 

2. 学校と受検勉強の両立

2学期は、運動会や移動教室など、学校ならではの楽しいイベントも盛りだくさんです。その分、受検生にとっては、勉強との両立が一つの課題になります。
学校の授業をおろそかにせず、しっかり参加することは大切です。特に、国語や算数は適性検査を解くうえでの基本的な力となりますし、「報告書点」という形ですべての科目が受検に関わります。わからない問題でもどんどん手をあげるなど、学校の授業には積極的に参加するようにご家庭でもお声掛けをお願いいたします。

 

3.学習計画を立てよう

受検に向けてのラストスパートであるこの時期に重要なのは、効率的な勉強計画を立てることです。何も考えずに、言われたとおりにダラダラと勉強を続けるのではなく、目標を明確にし、計画的に取り組むことが成功の鍵です。
まず、受検日までの残り期間を把握します。そして、それまでに何を達成すべきかを逆算して考えます。現在の報告書点を算出し、志望校のボーダーラインから、適性検査ⅠⅡ(Ⅲ)で何点取ればよいのかを考えてください。そうすると、苦手科目の克服や過去問に取り組む際に、何を意識して勉強をすればいいのかが見えてきます。

次に、その目標を達成するために、日々の勉強スケジュールを作ります。例えば、朝は『365』、午後は「過去問直し」、夜は「作文書き直し」といったように、時間帯ごとに勉強する科目を決めるのも良い方法です。また、週ごとにテーマを決め、一定のペースで進めることで、無理なく効率的に勉強を進めることができます。

 

4. 過去問や模試で実力を確認

2学期は、志望校対策ゼミで過去問演習をしていきます。ここまでつけてきた力が通用するのか、いよいよ実力を試すときです。ただし、結果に一喜一憂するのではなく、あくまでも自分の課題を見つけて、解き直しをするための材料として活用すべきです。
「間違えた問題は宝物」という思いを忘れず、「3」で立てた目標との差を考え、必要な点が取れるようにしっかりと解き直しをしていきましょう。

 

5. 気持ちを整えることも忘れずに

2学期は、勉強に対してプレッシャーを感じることも多くなることでしょう。中学受検という大きな目標に向けて、日々努力を重ねる中で、不安や焦りを感じることもあるかもしれません。そんな時は、無理をせず、心と体を休めることが合格につながります。
まず、十分な睡眠を取ることが大切です。勉強に集中するあまり、夜遅くまで起きていると、翌日以降の集中力や体力に影響が出てしまいます。規則正しい生活リズムを保ち、体調を整えることが、最終的には勉強の効率アップにつながります。
また、リフレッシュの時間を取ることも重要です。好きな本を読んだり、軽い運動をしたりすることで、気分転換ができ、ストレスが軽減されます。勉強の合間に適度な休憩を入れ、脳に酸素を送り込むことで、休憩後の集中力が高まります。
「しっかりと寝るようにしたら成績が上がった」「息抜きをするようにしたら勉強時間が増えた」というのは、毎年のように聞く話です。

 

まとめ

適性検査の突破を志す受検生にとっての2学期は、まさにラストスパートの始まりです!
志望校の過去問演習が本格化し、目標との差を埋めるための努力を強いられ、結果を背負うことになります。頑張れば頑張った分だけ成果につながり、サボったり逃げたりすれば、そのぶん目標は遠ざかります。やるからには「覚悟」を決めることが大切です! ご家庭内でも、ぜひ受検勉強の優先順位を第1位にして、本気で打ち込んでください。合格したときに泣けるくらいの悔いのない努力をしていきましょう!!

 

2月3日まであと 143日(9月13日現在)

カテゴリー

新着記事

アーカイブ